フィナーレ

phoenix

2006年11月14日 14:18

11/13(月)産後90日目

『めろんの育児日記』:完結編

この日で、ちび達は生後満3ヶ月となりました。
思えば、めろんが我が家に来たのもちょうど3ヶ月の頃、むさしあんずは生涯のご主人にめぐり合い、らむねの訓練も本格的に始まる訳です。

それは、「めろんに似た仔が欲しい」「せっかく女の子に産まれて来たのだから育児・出産は経験させてやりたい」などなど、そんな単純な思いつきから始まった計画でした。

ダンナの目星を付けたあと、交配までにまずやらなければならないのは、里親さん募集に他なりませんでした。
我が家で育てられる限界は一頭だけ、とは言え他の仔たちもゼッタイ幸せになって欲しい…となれば、こちらから主体的に安心できるお渡し先を決める様でなければならない、でも産まれてくる頭数性別など事前に判ったり調整できたりはしないのです。
それらの問題は、「おカネを頂かない」という判断により解決しました。
「あげられるかどうか判らないけど、産まれて来たら間違いなく引き取って下さいね。」などと言うハナシにおカネなど頂ける訳がありません。
確実に、ちび達が幸せになる事が最優先…それはカンタンな選択でした。


****毎日、楽しくもタイヘンでした!****


ヒートが始まり、ブリーダーさんに交配をお願いした事でこの計画は実行に移されたのですが、それは出産を間近に控えたこの頃でした。
当ブログサイト運営会社の某氏より、お誘いを頂いたのです。
私が犬を飼っている事自体、その方はご存知なかったハズですが、もうその時点で私の気持ちは固まっていました。

『めろんの育児日記』を書こう!これから始まる物語を一人でも多くの方に見届けて頂き、私自身の経験を記録として残そう!と。。。

やってみて大正解でした!

こんなにも多くの皆様に読んで頂き、日々お寄せ頂ける皆様からのメッセージがあってこそ、ちび達は無事大きくなってくれたものと思います。
これまで、ご愛顧頂き本当にありがとうございました


****兄妹再び揃う日は、やって来るのでしょうか?****


交配・出産・育児・躾・ブログによる記録と、すべてが順調であったその頃、とても衝撃的な出来事がありました。

以前ここでもご紹介しましたが、リンク先のお宅で産まれた一頭仔の赤ちゃんが、生後4日という早さで逝ってしまったのです…。
何も間違った事はしていない、私よりずっと経験があるオーナーさんです。
産まれつき内臓が悪かったものと思われますが、出産以来まったくお乳を飲もうとせず、体重が増えて行かなかったのでした。
ご家族皆さんの交代による、24時間に渡る献身的な搾乳人工授乳などの介護も実らず、赤ちゃんは4日間という短すぎる生涯を終え、旅立って行ってしまったのです。。。

目が覚めました。イイ気になっていました。
我が家のなんという幸運な事だったのでしょうか、一般的に安産と言われるパピヨンで、尚且つ何の間違いを犯さずとも、こういう事はあるのです。
母犬に危険が及ばなかった事が救いですが、それでもオーナーさん一家の深い悲しみは、私にはとても他人事に思えなかったのです。

改めて、事の重大さを知りました。


****私の、生涯の記念となる一枚です。****


我が家の愛犬にも繁殖を、とお考えの皆様へ。

繁殖には、大変なリスクがついてきます。
最悪の場合、それで愛犬が命を落としてしまう事だってあり得るのです。
ただし、繁殖をする事で得られるものは他に代えがたいものばかりです。
待ち望んだ愛犬の子供、産まれて来た時の喜び、大変ながらも楽しい育児生活、仔犬たちに囲まれて過ごす幸せな時間…、リスクを承知の上で、やってみる価値は充分にあると思います!
ただ、少しでも危険がない様、シッカリ勉強し、出来る限り万全の体制で臨む事、それが飼い主たる者の義務だと言う事は忘れないで下さい。

ここを通じて知り合った、すべての愛犬家の皆様へ。

我が家の育児生活をこれまで見届けて頂いた事、多くのコメントを寄せて頂いた事、共感を頂いた事、すべてに感謝致します。
いつか皆様の町へめろんらむねを連れて遊びに行けたら…
皆様のワンちゃんとこの子達を遊ばせる事が出来たら…
などなど、思いは絶える事がありません。
現実の世界でも、いつかお会いできたら嬉しいですね!

経験させてあげたい…だなんて、人間の思い上がりだったと思います。
この度の出産・育児を通じ、知識経験感動など、多くのものを得たのはむしろ私たち飼い主の方でした。

『めろんの育児日記』は、これにて完結します。
今後は同じアドレスのまま、タイトルなどをちょっとだけ変えた上で、母犬:めろんとその後継者:らむねの日常をマッタリとお伝えして参ります。

三頭のちび達に耳たぶを噛まれ、顔の上に爪を立てて登られ、鼻の穴を舐められて、絶叫しながら目覚めた日々…、ただ懐かしいばかりです。

本っ当に、ありがとうございました!

『めろんの育児日記』 おわり

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